素人の素人による素人のためのフラッシュライトBlog

登山での鉄則

滋賀県の赤坂山(824m)で27日午前に集団登山で全体からはぐれ遭難した
小学6年の男女2人が28日正午前に自力下山して無事保護された

もうすぐ夏山の季節だが経験の浅い登山者に知っておいて欲しい事がある


yatsu500.jpg
危険がいっぱいの夏山



幼い命が無傷で救われたことは不幸中の幸いだが、自力下山した児童は

「沢を下った」、「沢を下れば琵琶湖に出ると思った」

と語ったと言う

ここまでしかNEWSで見ていない人は

「そうか、遭難したら沢を下れば良いのだな」

と思う人が居るかもしれないが、これは大間違いである


最近流行りの中高年の団体登山者や山ガールなどは知らないかもしれないが
山で遭難した時に沢を下るのが最悪の選択であることは
ちゃんと山をやっている人からすれば常識である


小生も何度か山で遭難(道迷い)したことがあるが、多くの人間は遭難すると
冷静な判断が出来なくなる
それに順調に登山している時は大して気にしてなくとも遭難すると疲労も激しくなる
ガスっていて視界が悪ければ尚更です
そうなった時人間は早く人里に下りて安心したい、疲労から解放されたいという
欲求から山を下ることを選択してしまいがちです
下っていくとかなりの確率で沢に出会います、こうなったら最悪です

沢は岸が崩落して危険な崖になっていたり、岩場であっても濡れて滑りやすくなっており
万が一転倒した場合は捻挫や骨折など即深刻な状況に陥る可能性があります
そうでなくとも足を滑らせズブ濡れになっただけでも体温を奪われ行動に支障がでます
飲料水を確保する以外は沢には近づかないのが登山の鉄則です

もし山で道迷いしたら(状況によるが)登るのが最良と言われています
多くの山に言える事ですが、ひとつの山に対して色んな方角からの登山道があります
それらの登山道は頂上を目指して伸びているので、登れば別の登山道に出られるかも
しれませんし他の登山者と出会う可能性も高くなります
逆に下るとそのそれぞれの登山道からの距離は遠ざかり、別の登山道に
出られる可能性も低くなる


kaku chizu

例えば上の登山地図 (適当に書いた架空の地図)

紫色で登山道を示している
高砂岳を目指したが、A点でルートを外れ、道に迷い+の所で遭難に気付いたと仮定する
この場合、下るよりも登ったほうがどこかしらの登山道に出る可能性が高いことが分かるだろう
運良く頂上まで行くことが出来れば元のルートへの復帰も容易にできる
しかし下るとそれぞれの登山道からどんどん離れていき、出口が見えない樹海を
彷徨うことになるだろう
山でのアクシデントの7割が下山中に起こっていることからも
端的に理解できると思うが

登るにはもう一つメリットがある
見はらしの良い場所に出ると「山座同定」ができるのである
これにはコンパスと地形図それに技術が必要にはなるが、周囲に見える2つ以上の
山の特徴から自分の現在地を算出する技法である
詳しい事は専門の書籍を参考にしてもらうとして、この山座同定によって
自身の現在地を把握することにより、正しい進路を導き出せるのである


今回の滋賀の件では、遭難して沢沿いを下った結果、案の定大きな滝で立ち往生したらしく
所持していた食糧で食いつなぎ、夜は雨カッパを着用しレジャーシートを敷いて
身を寄せ合って凌いだと報道にあった
ただ翌朝男児にどういう心境の変化があったか「登りなおす」という正しい方向に方針転換し
見晴しが良くなり管理事務所を発見したことで自力下山に繋がったようだ

結果論ではあるが道迷い遭難時の鉄則、「登る」という選択をしたことがすぐに良い結果を
もたらした訳だ

リーダーを決める事やツェルトの携行、ビレイやテント内のバーナー使用など
山ではいくつかの「鉄則」があるが、今回の沢を下る危険というのは初歩中の初歩のはずだが
学童登山はおろか趣味人でもそれを知らない事実がある

そんなアホを相手にして命を張る山岳警備隊や山小屋のスタッフ、遭対協の人には
心から同情する

もちろん自然の中に飛び込むにあたり100%の安全は担保できるはずもないが
今回の遭難について、子供にも非があるが、一番愚かなのは引率していた大人である


山をナメるなよ


Hoken 2


[追記]2013.5.30

子供に非があるというのは、遭難のそもそもの原因はこの児童が自ら
確信犯的にルートを逸脱し、集団から離れたからである
自業自得とはまさにこの事!

しかしそれ以前にこういった児童へ入山するにあたっての心構えなどの
事前教育や対処を怠ったのは引率した大人の方に責任がある訳である
5人ほどの班に分け10分毎に点呼を取り報告させるであるとか
熊出没などの危険性で脅すのも良いだろう、対処の仕方は色々あった
はずである

低山ということでピクニック気分になり双方に気の緩みが
あったのではあるまいか?




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2013-05-30 : 登山 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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No title
ライトについて調べてたらこのブログにたどり着きました

山で迷った時の対処は「なるほどー!」と思いました!
これ考えた人めっちゃ頭いいですね!
一般人のほとんどはこういう事を知らない気がします
自分も山で迷った時はこの知識を活用したいです!(覚えてたら)
ありがとうございました
2017-02-25 13:09 : URL : 編集
こんにちは ご訪問ありがとうございます

このブログの情報が何かのお役に立てれば幸いです
宜しくお願いいたします

2017-02-27 00:50 : 肥後ノ守(ひごのかみ) URL : 編集
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プロフィール

肥後ノ守(ひごのかみ)

Author:肥後ノ守(ひごのかみ)
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趣味で収集した懐中電灯の紹介、
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思いブログをはじめました

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